せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

「 マージナル・オペレーション 」を読んで異世界転生って作品作りで楽してるよなぁ~と再認識。

マージナル・オペレーション 芝村裕吏 キムラダイスケ

芝村裕吏先生の小説「マージナル・オペレーション」のコミカライズ作品を読みました!

マージナル・オペレーション 最新刊は9巻です

アフタヌーン公式で1~2話が読めます!

本作は「ガンパレード・マーチ」「絢爛舞踏祭」・・そして最近では「刀剣乱舞」のシナリオライターとして有名な芝村裕吏先生の原作小説をコミカライズした作品です。

あ、記事タイトルのせいで勘違いしそうなので最初に書きますがこの漫画は異世界転生ではありませんw

▼ マージナル・オペレーション (漫画版)はどんな話?

主人公は民間軍事会社(PMC)に再就職した元ニート

主人公の新田良太(※以下アラタ)は専門卒業後、就職に失敗し長い間ニート生活続けたアニメ、ゲーム好きのオタクだ。

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

アラタは目指していたゲーム会社への就職を失敗した後、そのまま就職せずに7年間ニート生活をしてしまう。

しかしその後は意外にも無難に広告デザイン会社に就職し社会人として満足する成功体験は無いものの底辺とまでは行かないそれなりの生活を送っていた。

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

しかしそんな彼の生活も長くは続かなかった、急に会社が倒産したのだ。まともな貯蓄もしなかったアラタは早速今月の家賃も払えない状態だがフィギュアを売る気も無い(笑)そこで彼は変わった求人を見つける。

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

『応募資格は一般的なパソコン知識、年齢20~35、たったこれだけ』『勤務地は海外の紛争地帯だが軍事行動の支援?』『面談を通過すれば契約金が出るから家賃も払える(フィギュア売らないで住む)』『2年契約だからしばらく帰れないけど年収は600万超え』

よく考えればいきなり海外で2年間しかも戦闘状態になる危険がある場所での勤務なのに現実感が希薄なアラタはふわ~~っと応募したのだ。

・・・で、色々あって現実感が希薄な性格も手助けしたりで試験をパスし「自由戦士社」と契約したアラタはさっそく現地研修の為中央アジアのとある国に飛ぶことになる・・・そこで待っていた仕事は・・とんでもない苦行ッッ!!w

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

クソゲーを超越したクソゲーを延々とやらされる地獄の訓練キャンプ

しかし週が変わるごとにクソゲーにマップが追加されたりボタンが増えたりして戦略ゲームっぽくなってきたが依然として「残念なCGのシミュレーションゲーム」であった。

これを100分1単位に6限(1限に付き10分休憩、昼休みなし)行い5週目にテストがあるという。

5週目のテストになるとマップや選択肢が複雑化してきたがこういったパターンを暗記するゲームを得意とするアラタは高得点を出し、翌日から選抜されたメンバーのチームでオペレートすることになる

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

アラタは面接の時に出会ったキシモトと再開し二人で交代の仕事をすることになる。アラタはパターンの暗記をするようなゲームが得意なため好成績を出していき・・この日もある襲撃対応訓練のシミュレート中に周辺の村が敵対勢力の可能性アリということで攻撃する選択をした所作戦が上手く行きアラタは初めて仕事で褒められるという経験を得た。

しかし、その満足の先に待っていたものは地獄だった。

戦略シミュレーションゲームの仕事・・・その真実は・・・

あのシミュレーションの翌日、キシモトと一緒にいたアラタは上司から呼び出された。

「あなた達に面会したいという人が来ています」

そこには屈強な男たちが数人整列していて、アラタ達がくると敬礼をした。

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

そう、彼らの仕事は訓練のゲームなんかでは無く現実の実戦をオペレートしていたのだ。

彼らには何も告げられて居なかったが、実は5週目の試験の日からは実際の現場の人間をオペレートしていたと言う。あまりにも残酷な真実を叩きつけられた二人。今まで通り現実感希薄なフリをするアラタだがトイレで吐いてしまう。

「僕は・・・人を殺したのか・・・・?」

彼らが今まで教えられていたのは本当に最低限のことだけで、戦術単位Sは分隊、Pは小隊、しかし会社は深く考えさせず記号として認識させ、反復訓練をして機械的にオペレートさせることに特化させようとしていた。彼らの仕事は「オペレータ・オペレータ」現場の隊長を管制室でオペレートする「OO」だ。

あまりにも残酷な現実に一度は離脱しかけたアラタだが、自分のオペレートしている現実を見極めるために復帰する。そして新しいキャンプでオペレートしたある戦術単位Sを救いまたも面会を求められるのだが・・・

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

そこで目にしたのは隊長の男性と20人以上の子供達だった。これがアラタがオペレートして救った「戦術単位S1」の現実の姿だった。

そしてこの出会いはその後のアラタの人生を大きく変えることになる。

子供たちを戦争から解放する為に戦争行為で力を手に入れるアラタの物語が始まる。

マージナル・オペレーションのやりたい事は最近流行りのアレと似てる?

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

マージナル・オペレーションで書いてる事ってさらっと言うと『それまでの居場所(国)で何物にもなれなかった主人公が違う場所(国)に行き隠れた才能を開花させ、活躍し成長していく・・・』ってお話だけど(進んでいくにつれて本質は変わっているかもしれんが)漫画やアニメではそこそこありそうなストーリーだけどこれに気づいて最初に思いついたのが

最近量産されまくってる異世界転生系とやりたい事は似てるかも?

である。『現実で何もできなかった主人公が異世界に転生してその世界では何故か超活躍シちゃう奴』のことねSAOで現実世界では雑魚の男子がネトゲ世界で超絶強くなるキリトくん。スマホが題材なのに転生時の能力底上げがチート過ぎて超イージーモードでひどすぎるイセスマ等。どれも現実と違う世界に来て活躍する話だ。

(まぁ同じ異世界転生モノでも幼女戦記のように比較対象としては微妙なモノもあるけどね・・・)

※ちなみに比較として出したけど似た作品の中でSAOは超マシなほうだと思う

↑イセスマ、テメーはだめだ!!w

異世界転生って基本的にはよくあるハイファンタジー的世界観に現代に生きる日本人とかを介入させるチョイ外道ファンタジーだけどぶっちゃけ「世界設定がテキトー」でもそれっぽく作れちゃう便利題材的な所があると思う。そんでもって流行りもあってそれなりに人気が出る。でもそれだけに設定が曖昧でもなんとなく作品になっちゃうし、求めてる層がライトだから世界の背景をしっかり作り込む必要が無い故に浅いし薄い事が多い。

すべてがそうとはいいませんけどね!

書きたい事は同じ「元の場所で落ちこぼれだった僕が別の場所では活躍できちゃうぞ!」なんだけどこうも差がでるか・・ってくらい世界の背景が薄いし、そもそも「活躍できなかった主人公が活躍できる」理由に関してもチートだったり特に理由がなかったり・・それこそ「ファンタジー世界に転生したら無双できるっしょ」的なテンプレ慣習感漂っててチョロい。そもそもゴブリンスレイヤーみたいに超リアル系ハイファンタジーなドロドロ感が無いとファンタジー世界に危機感を感じられない僕には向かないのかもしれんが・・・そういう意味ではSAOの「ネトゲだけどライフが0になると現実でも死ぬよ」って演出は好きな部類。

だからこのマージナル・オペレーションのようにある分野でずば抜けた才能を開花させたけどやれることはかなり限られてるしそれだけで世界の全てを楽勝イージーモードに出来るわけではない、チョロイ無双カタルシスもなく厳しい現実に直面することの方が多い・・くらいの作品のほうが見てて重厚感がある、と僕は感じます(どM)・・まあ、僕は「艦これの深海棲艦ってなんで艦むすで戦わないとダメなの?理由がいまいちわからん」とか細かい事に突っ込んじゃう人なんで向いてないんでしょうねぇ~

まあ、こんなこと言ったら怒られるかもしれんがそもそも異世界転生系ってオタクの妄想発現する為の願望器じゃね?って話なんだがw

(まーその異世界転生ブームもそろそろ下火っぽいすけどね~)

ちょっと関係ない異世界転生の話ばかりになってしまいましたが要はやりたいことは似てるって事ですw

▼マージナル・オペレーション (漫画版)のみどころ

少年少女たちの傭兵達がイイ!(可愛い)

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

ジブリール可愛い!!ジニ可愛い!!褐色最高!!(知能低下)

作品の少ない癒やしポイントです。本当に・・・重要なんだ・・・。

 

正義と悪の境目が曖昧な現実感

© 2012 芝村裕吏 キムラダイスケ マージナル・オペレーション

「子どもたちに傭兵になるなとは言えない現状」

僕らが考える「途上国の最底辺」と言えば子供が戦争に使われることだと思うが、場合によっては戦争に使われるほうがマシという状況もある。この漫画は子供を戦争に使うという行為を子供たちを救う手段として使うという一般的な感性では正義か悪なのか判断ができなくなるような話だ。

平和な日本で暮らす殆どの人は「貧困な途上国には人道支援をすることは善か?」と問われればまあ一部ひねくれた人もいるだろうが殆どが悪とは言わないと思う。しかし現実の現場は違うのだ、僕達は「貧困=不幸」が普通だろう。しかし暮らし、価値観、文化、全て違っている場所では「何が幸福なのか」がそもそも違う。僕らは「お金に余裕があって治安がいい場所で安全に暮らせて娯楽があって・・」なんて考えるかもしれないがそれらが無くても幸せに生きる事ができる人達が居て、それを勝手に変えようとすることが必ずしも正義とは限らないのだ。おそらく一般的な日本人は「人が死にやすい環境なんて絶対的に不幸な場所にきまっている!」と思うだろう。しかしそこに住む人達がそれを不幸に感じず、死ににくくなる代わりに既存の文化風趣を押さえつけられ、行っていた仕事や行動に制限をかけられ自由を失い、彼らは『上層の文化圏』から来た人達にコントロールされ経済にはめ込まれる。現在の日本人の自殺者が先進国では異常な数で幸福度が低いと言われていて、でも世界的には最も安全で暮らしやすいはずの国なのに・・・という矛盾はこういった事と繋がりがあると思う。な~んて・・ね。

別にマージナル・オペレーションではそんな話をしているわけではないのだが、この漫画を見ているとそんなことを考えてしまう。うーん、なんか偉そうなこと書いてしまった。

芝村裕吏先生の『無名世界観』好きにもオススメ?

芝村裕吏先生の作品、というかアルファ・システムの作品は開発したゲームの権利が製作会社に渡っても根底の世界観を引き継ぐことが出来る・・という自身が創作した作品の世界観を繋げるような構想があることで有名です。

※ガンパレード・マーチ、絢爛舞踏祭、等色々

芝村裕吏先生は最近DMMゲームスで大ヒットの「刀剣乱舞」のシナリオにも参加しているのですが「とうけんらんぶ」は「けんらんぶとう」のアナグラム?という噂もあるそうです。

刀剣乱舞が無名世界観なのか、現在は不明ですw

芝村裕吏が原作を書いているマージナル・オペレーションについても今現在は不明ですが今後小さな小細工的関わりがあったりするのかもしれないですね。

※ガン・ブラッド・デイズという芝村裕吏原作のブラウザゲーが存在し、コラボしていたらしいが現在サービス終了しているので・・・うっそれ以上はry

 

▼マージナル・オペレーション (漫画版)まとめ

僕はヨルムンガンドも好きで全巻揃えてます。どちらも戦争を題材としていますがまったく違う面白さがあります。

前者のほうがややカタルシスが強く、戦闘も派手ですしキャラクターもカッコイイ!(ヨルムンガンドのしぶい男性メインの布陣最高だよね!)一方マージナル・オペレーションは戦闘に関してはやや淡々としているし主人公はオペレーター。この作品は戦闘に至るまでの行動で戦闘をより優位にするような動きが多いので戦いが始まった時点でほぼ勝利確定している事が多いからでしょうかね。

ヤングジャンプのキングダムで言うと「王翦将軍」見たいな感じでしょうか?すこし違うけど「戦を行うからには博打など打たず、絶対に勝てる状況を作る」という考え方があるかな、と。

あ、でも個人的意見を言わせてもらうとマージナル・オペレーションのほうが女の子可愛いです。そこは間違いないですね。(そこを重視するロ○コンの性

この記事を書いた人

kamisiro
kamisiro
ヒトはどこから来てどこへ行くのか・・・ワタシは常にこの地球と人類の真実を見極めています。そう、人間とは一体何の為に存在するのかッッ!?ヒトと宇宙は・・・一つ・・・この時空において距離など意味をなさないッッ!!『こ、コレは!あっ・・アァアー!』ブワヮアアアッッシュワアワワワ~~~ン!(←ホワイトフェードアウトした音

常に脳内●薬の分泌が過剰状態のkamisiroと申す

・好きな漫画

ホーリーランド、寄生獣、ヴィンランド・サガ、銃夢、魔法先生ネギま!、ワールドトリガー、喧嘩稼業、ドクターストーン

・好きなアニメ

無限のリヴァイアス、スクライド

【学歴】学歴等不要ッッ!尺八の練習でもry
【仕事】誰得情報だよww

最近30過ぎてコーヒー飲み出しました、スーパーで買った豆を轢いてドリップしてるだけなのに「サードウェーブコーヒーwww」とか意識高い系の雰囲気出してるのが流行り。

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