「 秋の乗り放題パス 」で遠くへ行ってみたー その9(最終回)
6日目(金)
【目的地:自宅】
さて、秋の乗り放題パスの旅も今日が最後の日となった。
3日間×2というなかなか過酷な旅であった。
ビジネスホテルをはしごするのも悪くないが、いい加減自宅の布団が恋しくなってくるもの。
現にもう帰る気マンマンだ。
最終日だし、もう静岡まで来ているので経路はどうにでもなる。
朝はすこしゆとりをもって起きようと思っていた。
これまではホテルの朝食サービスが開始する前にチェックアウトしていたが、今日に限っては朝食にありつけそうだ。
そして荷物の確認をして9時にチェックアウト。
それでも浜松駅は会社へ向かう人や学生で混雑していた。
東海道線【普通】興津行き 浜松 9:10 ⇒ 島田 9:53
いつもは長くて退屈しがちな静岡の旅だが、最終日となるとさすがに名残惜しくなり景色を眺めていた。
どこまでも広がる田畑と点在する一軒家。
ロングシートばかりで嫌気がさす東海の列車も、今日は許してあげようかな。
東海道線【普通】熱海行き 島田 10:03 ⇒ 熱海 11:59
島田で乗り換えをする。
この区間の東海道線は島田発着の電車が多く、今回は島田始発で熱海まで行く電車にちょうど乗ることができた。
本数も多いわけではないし混みそうだったので始発駅で席を確保する目的もあったが。
天気が良ければ吉原あたりで富士山をみることができる。
いちおう正面に見えるように座っていたが、今回は立っている人が多くて全然見られなかった。
それにしても静岡県内の移動で約2時間はやっぱり長く感じるなぁ。
なんとか耐え忍び、丹那トンネルを抜けて熱海駅へ到着。
東海道線【快速アクティー】小金井行き 熱海 12:08 ⇒ 小田原 12:30
ここも意図せずだが乗り継ぎがうまくいった。
そして見慣れたJR東日本の電車の登場に安心感を覚える。
しかし今回は小田原までの乗車。
なぜなら、この間の修善寺旅行で東海道線は乗ってしまったので、帰りは小田急と決めていたからだ。
小田急小田原線【快速急行】新宿行き 小田原 12:44 ⇒ 新宿 14:10
私鉄なので【急行】の文字があるが別料金は不要だ。
小田急は学生時代にしょっちゅう乗っていたので懐かしい路線だ。
そして区間準急、準急、急行、多摩急行、快速急行と種別がたくさんあって最初は戸惑った。
うっかり快速急行に乗ってしまい、登戸に行きたいのに下北沢から一気に新百合ヶ丘まで行ってしまう人もいたそうな。
学生のころと変わっていたのは、下北沢・世田谷代田が地下駅になっていたところだ。
よく使っていたころはまだ計画段階だったので、月日の流れを感じた瞬間だった。
新宿に到着した後は東京メトロ丸の内線で大手町まで移動。(正確な時刻は失念)
平日の昼下がりだというのにスーツを着たサラリーマンでごった返す地下鉄に乗ると、やはり東京都区内はビジネス色の濃い土地であることを思い起こさせる。
その後は大手町で東西線に乗り換える。
大手町での乗り換えはやや不便で、ただでさえ狭苦しい地下鉄の通路を工事してるときたもんだ。
人一人がやっと通行できる階段を、6日分の着替えや装備を入れたかばんを持ちながら進むのは苦行だった。
なんとか乗り換えを済ませると、運よく電車が到着。
東京メトロ東西線【東葉快速】東葉勝田台行き 大手町 14:48 ⇒ 東葉勝田台 15:34
東西線なんて久しぶりに乗った気がする。
西葛西~西船橋間は地上に出るので地下鉄路線だが景色も楽しめる。
大手町から勝田台まで快速で1時間かからないという点を考えると、それなりに便利かもしれない東葉高速。
でも乗客はあんまり多くなかった。
もしかして運賃・・・あっ(察し
京成本線【特急】成田空港行き 勝田台 16:40 ⇒ 京成成田 17:01
東葉勝田台と京成の勝田台は隣接していてすぐに乗り換えできる。
なぜ1時間も間隔が空いているのかというと、実は全然行くところを決めていなかったので、どうしようか考えていた。
その結果、久留里線に乗ることにした。
もう十分乗り放題パスの元はとったのだが、有効な内に乗ったことのない路線に乗りたいと思ったのだ。
時間的には逆方向のほうが早いのだが、ラクそうだという理由だけで成田周りで行くことにした。
成田線(総武快速線直通)【快速】久里浜行き 成田 17:12 ⇒ 千葉 17:43
帰宅の学生たちでやや混雑。
内房線【普通】館山行き 千葉 17:57 ⇒ 木更津 18:39
本格的な帰宅ラッシュで超混雑。
木更津に着くころには空いてたけどね。
久留里線【普通】上総亀山行き 木更津 18:53 ⇒ 上総亀山 20:01
これですよ、これ。
関東ではもう珍しい存在となったディーゼル列車です。
残念なのはすでに真っ暗で景色が全く楽しめないことだが・・・。
とりあえず上総亀山に到着。
終点まではこの辺にあるインターナショナルスクールの学生と思しきJK(けっこうカワイイ)が数人乗ってたけど、駅で待ってた車ですぐにどこかに行ってしまった。
無人駅なので正真正銘ひとりになってしまった・・・。
誰もいないので無駄にフラッシュ炊いて撮影。
駅前には自販機しかない。
冷たい甘酒・・・だと・・・!?
買って飲んでみたが・・・超まずかった。
駅に貼ってあった解説のポスター。
「知ってる!? 久留里線って電車じゃないんだよ。」
アッハイ
「ない!!架線がない!!!」
草を禁じ得ない。
なかなか興味深い資料をありがとう。
そして例によって帰りの電車まで時間があるので誰もいない車内を適当に撮影。
久留里城は「雨城」とも呼ばれているらしい。
そういえばこの日も雨が降っていた。
久留里線【普通】木更津行き 上総亀山 21:18 ⇒ 木更津 22:22
久留里駅で行き違い停車。
もはや撮るものもない。
あとはディーゼルエンジンの音を聞きながら帰るだけだった・・・。
内房線【普通】千葉行き 木更津22:47 ⇒ 千葉 23:23
ガラガラかと思いきや、結構人が乗ってて意外だった。
さて、千葉駅に着いたところで長い旅は終了。
今回の旅を終えて思ったことは、
「3日間連続」という縛りがフリーパス乗車にとってかなり過酷だったということに尽きる。
移動する日と観光する日を分けたいという場合はやはり青春18きっぷのほうが使い勝手は良い。
個人的には駅めぐりが好きなので今回のような旅も楽しいのだが、普通の人にはなかなか勧めにくいと思った。
とはいえ、格安でどこか知らない土地に行ってみたい!という人は試してみる価値はある。
「夜行バス」や「LCC」では味わえない、行先フリーの解放感とのどかな雰囲気は「普通列車」ならでは。
次は・・・冬の18きっぷ旅かな()
-終-
この記事を書いた人
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こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。
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