ジャンプGIGAから本誌連載化した芥見下々先生の「呪術廻戦」は名作間違いなし!
- サブカル系
- 投稿者:kamisiro | 2018年10月4日
目次
呪術廻戦 芥見下々
※当記事には呪術廻戦 コミックス3巻以降のネタバレを多く含みます、コミックス派未読の方はご注意ください
最近、ジャンプの呪術廻戦が面白い・・・!!!
いや、最近というか連載当初から十分注目していた作品ではあるのだけど。
僕は以前こんな記事も書いている
この記事でも書いたとおり同時期に始まった新連載の中では圧倒的に完成度が高いし勢いもあると思っていたのだ。
ちなみに呪術廻戦と同時期に始まった新連載はジャンプライジングとかいうジャンプ50周年記念で盛り上げるぞい!という感じの企画であった・・・
⇒ジャンプライジング新連載の特集ページ、紹介動画などはココからどうぞ
他の2作品は普通に打ち切られたけど(池沢先生、佐野先生・・次回作で会おう!・・・あ、池沢先生は3回目・・・)
僕は上の記事で連載当初の呪術廻戦の評価をこのように書いている
『他の新連載と比べると打ち切り回避して中堅くらいになる実力は十分にある』とか『シャーマンキングとかぬら孫的な和風ファンタジーバトル物だよね』・・・と。
すまん、この漫画打ち切り回避して中堅作品とか、シャーマンキングとかそんな風に言ってた自分が恥ずかしいわ・・・これは今の週間少年ジャンプの次代のエースですよ、間違いないわ・・・っつーかシャーマンキングより面白いわ。
ということで簡単に紹介していく
呪術廻戦はどんな漫画?
このシーンを見ればなんとなくどんな漫画か想像がつくのではないでしょうか?
そう、アレです!現代日本を舞台にした和式のファンタジーバトル的な漫画です!
もっと大きなくくりで言うと「ローファンタジー」と言われるジャンルでもありますね。
(中世っぽい異世界とかでエルフやドワーフや魔法が出てくるとハイファンタジー、現代を舞台に魔法や異能力で戦ったりするのをローファンタジーと言うぞ!)
お察しの通りタイトルに「呪術」が付きますからもちろん「呪い」を題材にしたバトル漫画なわけです。
上の画像は1話で主人公と呪いの繋がりを作るきっかけを作った「伏黒恵」(女みたいな名前だけど男だよ)。
バトル漫画慣れしてる人は察してると思いますがいわゆる『式神使い』ってやつですね!
じゃーこの漫画は式神バトル漫画なの?っつーとそうでもない、呪いと呼ばれるものはなんでも出てくるタイプです・・・カガミガミみてーなとりあえず式神出して闘う劣化スタンドバトルとはちげーんだよ!!!
(岩代先生、サーセン・・・僕はPSYRENめっちゃ好きでアンケも送ってたんで許してチョーダイ!)
ってことで呪術廻戦という漫画は『呪いを題材にした和風ダークバトル物』ってことですよ~!
最強を宿す主人公というテンプレ設定なのに薄くない!!
今作の主人公「虎杖悠仁」(いたどりゆうじ)くんは中々のチートキャラです。
まず人間離れした身体能力を最初から持っています(砲丸投げの玉を30m投げるw)
その上で1話で特級呪物「両面宿儺」を取り込みますw
かなりのチートです、いわゆる主人公最初からめちゃ強い系です。
つーてもNARUTOの何も持ってない落ちこぼれとか言いつつ最強の尾獣を体に宿し、激レアなうずまき一族の母を持ち父親は四代目火影なうえに忍びの始祖・六道仙人のムスコ『大筒木アシュラ』の転生者っていう盛りすぎチートに比べればだいぶ穏やかですけどね!
しかも体に宿した宿儺はめちゃ邪悪で素直に力を貸しませんし、隙あらば悠仁くんの弱みを見つけて制約を作って体を乗っ取ることを考えてるようなやつです。
悠仁と交代してバトルした後、意識を取り戻せないことに気づくとこんな醜悪な笑顔を晒したりせっかく友達になれたのに闘うことになってしまった人が敵に玩具のように利用されて殺された時に敵と一緒にゲラゲラ笑って悠仁くんのメンタルを潰しにくる超絶クズですw
NARUTOのクラマみたいに最終的にトモダチ風に日和ったりするとはとても思えません!w
ちなみにこの漫画の両面宿儺は某英雄王的な口調で喋ります!!w
生得領域と領域展開の設定が厨二心をくすぐる!!
この作品の呪霊が使う能力で、ある場所に呪霊を払いに行くぞ!的なミッションで現地に行くと情報にあった建物と全く内部構造が違う状態になっている事があります。
「2F建ての寮の中だよなココ」
「おおお、落ち着けメゾネットよ!」
という面白い会話がありますが・・・メゾネットてwもう九龍城みたいになってるw
わかりやすく説明すると強力な呪霊が建物の内部を異界のように作り変えてダンジョンのようにしてしまう感じです・・・ペルソナ1とかであるでしょ!?異世界化学園とか!!アレね!(古い)
ここまでが生得領域、んで「領域展開」はこれを高度にしたもので
画像は2巻で最強の先生が闘う特級呪霊の「漏湖」という火山をモチーフにしたような敵が繰り出す領域で、自身の見た目通り領域も活火山の内部のような様相となっています。
雰囲気でなんとなく予想がつくかもしれませんが、このように高位の呪霊が生得領域に属性とかパワーアップ空間になる設定とかいろいろ盛り込んだものが領域展開という技です。
ネットなどで多くの人が「固有結界やんけww」と言いますが確かに似たような物と言えます。
(それを理由にFateのパクリwwwとかいう浅すぎる煽りは無視する方向で)
まあなんにせよ厨二心をくすぐる演出ですよね!!
ちなみに2巻ではこの他に宿儺と五条先生の領域展開が見れますよ・・・この辺のスタイリッシュ感とセンスがブリーチ並だわ!と言われたりもするのもこの漫画のすごい所やで(褒め言葉よ!?w)
呪術廻戦とジャンプGIGA版の呪術高専はどう違う?
熱心なファンの方にとっては当たり前の情報ですが、芥見先生は2017年のジャンプGIGA1~4にて呪術廻戦の前日譚的な漫画である『東京都立呪術高等専門学校』という作品を連載しています。
この作品は現在連載中の話とほぼ同じ世界で直接的な繋がりがあります、1年前のお話って感じですね。
しかし「呪術高専」では物語根幹のボス敵存在が死ぬので若干世界線は違うパラレルワールドとも言えるかもしれません(1年後の話なのに呪術廻戦では生きているので)また呪術高専の主人公である乙骨の能力があまりに強いのでその編のバランスが本誌連載では調整されるかもしれないですね。
呪術廻戦2巻で登場する呪術高専の2年生が1年の時の話で五条先生やその他のサブキャラも登場します。
芥見先生はこの作品までは読み切りのみなので実質「呪術高専」が初連載作品ですが、そうとは思えない完成度です。
とは言え本誌連載中の呪術廻戦と比べればやはり細かい所に粗はありますね・・・それでも4回で話を〆なければいけない制約で描いた漫画にしては十分すぎるとも言えるでしょう。
ちなみに呪術高専の単行本は呪術廻戦の3巻と同時発売します!
本誌連載からで過去の話や2年生の話をみたいなら是非読んでください~
▲どうしてもすぐに「呪術高専」が読みたいならジャンプGIGAのバックナンバーを買う手もある・・・っつーか僕はその手で読んだwww
ちなみに2017年Vol.4には岩代俊明先生の読み切りも掲載されているぞ!!・・・え?興味ない?そんなこと言うなよ!!
※注 ここから先は3巻以降の話のネタバレを多分に含みますので単行本派の方はご注意ください
真人編(幼魚と逆罰編)からの勢いがさらに半端ない!!
1巻、そして2巻の「呪胎戴天」編の内容もかなりトンデモない急展開で魅力的なのだが、この3巻以降収録される現在ジャンプ本誌で進行中のお話がめちゃくちゃ良いんですよ・・・・
今まで散々厨二ホイホイしてきましたが、この編から登場する真人という呪霊がさらに半端なく厨二心をくすぐるんですよ!
『人の感情は魂の代謝でしかないよ』『命に価値や重さなんてないんだよ 天地にとっての水のように命もただ廻るだけだ』
この人の尊厳とかを重視した一般的倫理観を持った人からすると「こいつヤベーやつww」って感じのキチった台詞がオッサンであり未だに厨二病発症中の筆者の心くすぐりすぎ!センス半端ねぇ!
僕は漫画に出てくるキチガイ系だけど真理をついた発言をするキャラクターが大好きなんですよねぇ~銃夢のノヴァ教授とか!名台詞多いし!!
真人固有の「無為転変」という能力、コレもヤバイ。
真人は魂の構造を把握している、人間の肉体は魂に後付されているから(という作品内設定)魂をいじれる真人には人間を醜悪な怪物に変える事も造作ないわけだ。
人間を触れるだけでスマホサイズくらいまで小さく改造してストックして、敵に襲わせるときは人間大の怪物に作り変える。
まるで人間を使い捨ての消耗品兵器のように扱うわけで・・・先程と重複するが、およそ人権を尊重するような倫理観をお持ちの方からすれば最低最悪の悪役に映る能力者であろう。
そして真人本人もただ「人間なんてクソ以下だからゴミのように扱って当然じゃガハハ!」とかイキってる敵キャラならシンプルに憎めるから良いんだけど
「生き様に一貫性なんて必要ない お腹が減ったら食べるように憎いなら殺せばいい」
なんて厨二のカリスマみたいな真理っぽい発言をするから厄介なんですよ・・・ただ暴言とか吐く悪役と違って人が解っていながらも秩序を保つために心の内に秘めているような真理を言葉にしちゃうわけですからね。
ネットやSNSでコメントを見ると真人にたいする嫌悪感が目立つのはそれ故でしょうねぇ~人は人の汚い本質を見ないで生きていきたいもんですから。
一般的に人の愛は尊いものだ~とか無償の善意はある!!みたいな人間の良心を無条件で信じちゃうような純粋な人程真人は受け入れられないでしょうねぇ~僕はひねくれ者なんで大好きです!!w
そんで最後に漫画と全く関係ないが筆者が前に働いていた職場の同僚と同じ名前なんですよねぇ~真人ってwwそのせいで親近感生まれるww
吉野 順平という存在が最高の味付けとなる
かれは三巻以降登場するキャラクターで「幼魚と逆罰」編の重要キャラクターの一人です。
イジメを受けたことで現実や人を恨む側の人間になってしまった吉野順平くん。
そこに現れた彼にとってのダークヒーローが「真人」なわけです。
そうです、この手の男子はこの時期にこんな危ないやつに憧れちゃうんですよ・・・ワカリマス・・・ワカリマス・・。
現実では到底行えない悪行、人を超越した力・・・それが善として振るわれるものでなかったとしてもそこに憧れてしまうものなんですよねぇ~
そんな順平くんをワカルおじさんな僕には彼が真人さんに心酔していく展開は大好物なわけです・・・まさに思春期のあの頃漫画のスゲー強いけどめっちゃクソ野郎なキャラとかにナリテェエ!的なシチュを漫画のキャラがそのまんまやってるんですから。
そんな彼もこのお話の『味付け』でしか無かったわけで・・・でもこの順平という存在と顛末が読者の心を揺さぶり、おそらく多くのまともな読者は真人へ強い怒りを覚えたわけでしょうからある意味それはとんでもない呪いのちからを生んだのだろう・・・作者の思惑通りか。
読者たちの淡い期待とか、会心後仲間展開とか、友情とか、そんなもんは無くってただ無慈悲に利用されてゴミのように終わった順平くん・・・厨二的な気持ちで共感していたキャラだけに辛いよなぁ・・ファンの中高生とかショック受けてるだろうなぁ~そう思うと・・最高www(カス
この後の虎杖の「殺してやる」の迫力も最高・・・呪術高専の乙骨ともリンクするし鳥肌モンですねぇ~
芥見下々先生は超ムナクソ展開を描くことで読者から呪いを集めているとしか思えねーなwあんたは夏油かよ!w
絶望系やムナクソ展開が大好物なオジサンである筆者にとっては最高のご褒美ですわ・・・
(最近のピンチにならない転生系作品とか日常系しか見ない人はガチで嫌いだろうな~コレ)
それにしてもこの展開を見ると現在の「幼魚と逆罰」というタイトルは順平が幼魚、そして過ぎた力を欲した事で逆罰を受けた・・・と考えるのがシンプルだが、真人に当てはまる可能性もあるのかもしれない・・・さすがに深読みか?
呪術廻戦 まとめ
さて、要約が下手くそで定評のある筆者が呪術廻戦の見どころ等を語ったわけですが・・・案の定なげえなコレw
何にせよこの漫画、間違いなくジャンプの次代のエースですよ!センスが半端ないですから!
絵に関しては確かに粗いものはありますが漫画力が段違いですね・・・進撃の巨人もそのタイプですからねぇ
本誌では「鬼滅の刃」に並ぶ天才感出てますし・・・まぁ作家名は若干ですが吾峠先生に負けている気もしますけど・・・w
とにかくダークファンタジー系大好き!!呪いとか和風のドロっとした雰囲気大好き!!厨二的要素大好き!!なアナタはこの漫画を読むべきですよーーー!!
(絶望、救い無しの展開がガチ苦手な人はアウト)
この記事を書いた人
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ヒトはどこから来てどこへ行くのか・・・ワタシは常にこの地球と人類の真実を見極めています。そう、人間とは一体何の為に存在するのかッッ!?ヒトと宇宙は・・・一つ・・・この時空において距離など意味をなさないッッ!!『こ、コレは!あっ・・アァアー!』ブワヮアアアッッシュワアワワワ~~~ン!(←ホワイトフェードアウトした音
常に脳内●薬の分泌が過剰状態のkamisiroと申す
・好きな漫画
ホーリーランド、寄生獣、ヴィンランド・サガ、銃夢、魔法先生ネギま!、ワールドトリガー、喧嘩稼業、ドクターストーン
・好きなアニメ
無限のリヴァイアス、スクライド
【学歴】学歴等不要ッッ!尺八の練習でもry
【仕事】誰得情報だよww
最近30過ぎてコーヒー飲み出しました、スーパーで買った豆を轢いてドリップしてるだけなのに「サードウェーブコーヒーwww」とか意識高い系の雰囲気出してるのが流行り。
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