せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

メルカリを1年続けてみた感想

今やフリマアプリとして草木も靡く勢いで成長を続けているメルカリ。

盗品転売の温床だとかなんとか言われておりますが、そういうの抜きにしても個人売買のシステムとしてはかなり便利だと思います。

かくいう私も始めてから1年ほどたちまして、取引回数もようやく60回を数える程度まで到達。

もともとはミニマリストに憧れてとにかくモノを減らしたいと思って始めたのが動機でした。

主に自宅の押し入れやタンスに眠っている「今後絶対に使わないであろうアイテム」を中心に出品してきました。

(「いつか使うかも……。」というアイテムは多分一生使わない確率が高いです。)

おかげさまでそこそこ売れました。商品の説明や梱包にも気を付けて発送しているのでいまのところ低評価もなく1年を過ごすことができています。

そこで今回は実際にメルカリを使ってきて思ったことや感じたことをまとめてみたいなと思います。

現在メルカリのユーザーだという方や、今後これからメルカリを始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

メルカリで良かった点

1.自分で価格を付けられること

これがフリマアプリ最大のメリットじゃないかと思います。

いわゆる中古買取店ではユーザーは完全に受け身ですから、お店が「10円!」と言ったら10円でしか買い取ってくれません。

オークションは入札次第で価格が変わりますし、自分で完全に売値をコントロールすることは難しいです。

その点メルカリなら自分で売値を決められるので、売れるもなにもすべて自己責任となります。

古くて買取不可だったものも、使いかけの品でも、自分で価値があると思えば相応の価格をつければいいのです。

そして意外とそういうのに限って買い手がついたりするものなのです。

 

さらにメルカリは売り手と買い手のかゆいところに手が届くようになっています。

例えば中古店で買い取り価格が1,000円、販売価格が2,500円のアイテムがあったとします。

何も考えずに中古販売店に売ると1,000円にしかなりませんが、メルカリで「2,000円」として売ることで、手数料や送料を差し引いても1,000円以上の利益を得ることができます。(販売手数料10%で送料が600円かかったとしても1,200円の利益になります)

買う側からしても中古市場で2,500円が相場の品が2,000円で購入できるのであればメリットがあります。

これを繰り返していくと中古買取とメルカリとの間でどんどん利益の差と売値の差が生まれていくことになります。

1度の利用ではなかなか恩恵を受けにくいメリットかもしれませんが、取引回数や品数が増えれば増えるほどメルカリを使うメリットは大きくなっていきます。

2.匿名配送ができる

個人間の取引で気になるのが「自分の住所や名前を相手に知らせなければならない」という点です。

特に若い女性が取引に参加するにおいて住所や名前を相手に知られると良からぬトラブルに発展してしまうこともありますので、フリマアプリを浸透させるためにはこの問題をクリアする仕組みがどうしても必要でした。

そこでメルカリは独自の匿名配送システムを確立させました。

配送業者が売り手と買い手を仲介する際に互いの住所を結んでくれるので、売り手は買い手の住所を直接知ることなく配送することが可能になっています。

これは個人情報に敏感な現代にマッチするサービスであり、他のフリマアプリとの決定的な差になっています。

そして個人的にラクだなと思ったのが「自分で住所を書かなくて済む」という点です。

匿名配送を使えば基本的にQRコードをコンビニや郵便局などの機械にかざしてラベルを発行するだけで超速で発送ができます。

一度だけ匿名じゃない方法でアイテムを購入したことがありましたが、手書きの住所シートに切手がベタベタ貼られていて、発送にけっこう手間がかかっているなぁと感じました。自分で記入する限り住所や名前の誤字脱字が起こる可能性もありますからね。自分のヘタクソな字を相手に見せるのも申し訳ないですし……。

そういった「住所を手書きする」という行為を簡略化できる点でも、メルカリを使うならぜひ匿名配送システムを活用して欲しいと思います。

3.アクティブユーザーが多い

なんだかんだでユーザー数の多さは相当なメリットになります。

フリマアプリなら他にもフリルとかいろいろなものがありますけど、ユーザー数においてはダントツでメルカリですね。

売れるスピードも出品されるアイテム数も全然違います。

ユーザーが多ければそれだけ商品を売るチャンスが多いということでもありますし、買い手からすれば多くのアイテムから自分に合う条件(価格や品質)のものを探しやすいということになります。

マッチング機会の多さ=販売チャンスの増加ですしね。

どんなに使いやすくて販売手数料が低くても、全然ユーザーのいないマーケットではほとんど売れませんよ。

メルカリで悪かった点

1.メチャクチャな価格交渉

周知のとおり、メルカリは価格交渉がかなり多いです。

どんなに安く設定していても値切られることがかなり多いです。

市場価格から逸脱した価格を迫られることもよくあります。(相場5,000円で売られているものを「2,000円で売ってください!」とか言われることもしばしばあります)

500円のものを400円にしてくれとかザラに言われますね。その100円の価格差に一体何があるんだ?と思わずツッコミを入れたくなります。

なので、自分で価格をつける際もある程度「価格交渉ありき」でつけたほうがいいかもしれませんね。

2,000円で売ろうと思っていたものも最初は「2,980円」くらいからスタートすべきです。

反応がなければ少しずつ値下げしていけばいいですし、いちいち価格交渉に応じていたらほとんどうまみなどなくなりますよ。

(単純にいらないものをとにかく処分したいというスタンスであれば関係ないかもしれませんけど)

基本的には価格交渉には応じずに、時間経過で少しずつ価格を下げていくやり方がオススメです。

2.手数料が高い

メルカリは販売価格の10%を手数料でもっていかれます。

売値が安ければそれほど気にならないのですが、高額になっていくと手数料の重みを感じるようになります。

10,000円のものを売ると1,000円もってかれるのって結構キツイですよ。

縁日で屋台を出店するときのヤクザのショバ代とあんまりかわらないと思います。

ビジネスモデルとしてはかなり優秀だなぁとは思いますが……。

3.買う側のリスクが大きい

出品しているのはほとんどが素人です。

特に気を付けたいのが「詳しくない人が出品するデジタル機器」ですね。最近だとスマホが多いです。

これは中古販売店のマニュアルにあるような「必須チェック項目」がないゆえに状態の把握が難しいことにあります。

「詳しくないので詳細はわかりません」という内容で安価に出品されているものは、うまくいけば格安で手に入る可能性もありますが、下手をしたらガラクタを掴まされる可能性もおおいにあります。

またキズや状態の表現は個人差があります。見る人が見たら「キズだらけじゃねーか!」というものも素人からしたら「キズはありません」という表現になることもあります。

個人間の中古売買にはその辺のミスマッチがどうしてもつきものであるという認識は必要ですね。

4.業者も多い

メルカリには業者も数多く進出しています。特に中華系の安物デジタルグッズ(スピーカーとかスマホアクセサリー)を取り扱う業者がかなり多く、アイテムを検索しても業者のものばかりがヒットしてしまい、本当に欲しいものが全然表示されないというウザい事態が起こってしまいます。

対策としては検索時の配送オプションのところ「匿名配送」にチェックを入れるといいです。

それだけで業者はほとんど消えます。

匿名配送は個人間の取引をスムースに行う仕組みなので、大量に商品を売りたい業者からすれば必要のないシステムですからね。小型の商品なら送料も郵便のほうが安いですし、業者は住所がバレても何の問題もありませんのでそういった意味でも匿名配送を使うメリットがありませんしね。

★業者の判断の仕方★

メルカリは1回の取引につき1回ずつ評価をするシステムになっています。

したがって商品がたくさん売れていればその商品の数だけ評価がつくのが普通です。

しかし上記のように「SOLD」マークがたくさんついていても評価が1しかないユーザーがいます。

これは評価せずに放置していると事務局によって取引が強制的に終了するために起こっている現象です。

強制的に取引が終了すると評価システムが反映されませんので「商品は売れているけど評価数は増えない」という現象が発生します。

業者はモノが売れればいいので最初の1回だけ高い評価をもらった後は評価を放置する傾向にあります。

放置系の業者はあまりやりすぎるとBAN(アカウント停止)の対象になるので出品数は10~20くらいのものが多いです。

5.キッズが多い

なによりも気になるのが利用している年齢層がかなり若いということです。

全員がそうであるとは言いませんが、出品も価格交渉も発送もすべてのノリが軽いです。

学生がお小遣い稼ぎに使っているということなんでしょう。

無茶苦茶なコメントをしたりするのもこういう層が多いです。

場合によってはブロックしたりして関わらないようにしたほうが気分よくメルカリを楽しめると思います。

【最後に】買い手・売り手、好きなほうからはじめてみよう

メルカリを始めるハードルとしては買い手のほうが低いと思います。

ただ、個人的なオススメは「売り手」から始めることですね。

なぜなら「売上金」で遊べるからです。

メルカリは買い手となってアイテムを売っていくと売上金がたまっていきます。

10,000円以上になると振込手数料無料で口座に振り込んでくれますが、それ以下の金額だと210円の振込手数料が発生してしまいます。

なので私は売上金が少ない時は「この売上金以内で買えるアイテムでも漁ってみるか!」という遊びをしています。

まさに現代の「わらしべ長者」という感じです。

自分にとって不要なアイテムを売って、その売り上げで欲しいものを探してみるのはかなり楽しいですよ。

この記事を書いた人

samacon
samacon
こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。
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