せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

Suicaでトクする区間と損する区間のお話

電車に乗る時にとっても便利なICカード「Suica」。

今では「交通系ICカード」という共通の規格で便利に使えるようになりましたよね。

普段からICカードを使って電車に乗る方もかなり多いと思います。

これだけ普及した背景には「1円単位で運賃を計算できるようになった」ということがあげられると思います。

たとえば2014年4月からJR東日本では運賃に「ICカード運賃」を導入して、1円単位での運賃計算を行うようになりました。

その結果、首都圏での近距離の移動においてはきっぷを買うよりもICカードで乗り降りしたほうが安く移動できるようになりました。

これは「電車特定区間」という山手線を中心とした特定のエリアにおいては特別な運賃設定がされているためです。

電車特定区間のエリア

東京・大阪の電車特定区間の普通運賃表│きっぷのルール:JRおでかけネット(https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/normal_tickets/normal_fare05.html)より

上の画像の通り、東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城の一部の駅までは電車特定区間に設定されています。

関東にお住いの方は都内のJRの駅で運賃表を眺めていただくとわかると思いますが、これらの駅の範囲内なら比較的安い運賃で移動できることがおわかりいただけると思います。これは電車特定区間用の安価な運賃設定が適用されているからです。

さて、ここで下の画像をご覧ください。

これはJR八高線の寄居駅(埼玉県)の運賃表です。

なんとなく高いなぁと感じた方はするどい!

これは寄居駅が電車特定区間ではなく、八高線も「幹線・地方交通線」に該当するためにこのような運賃形態になっています。

「幹線・地方交通線」の影響を一番受けているのは北埼玉エリア

さてここで大きな問題と感じているのは埼玉が大宮駅までしか電車特定区間に入っていないという点です。

まぁ確かに奥多摩とか久里浜が区間に入ってるのに久喜や熊谷が入ってないのは不自然ですよね~

これについては2004年に埼玉県の上田知事が「あまりにも埼玉県だけエリアが狭すぎる」としてJR東日本に改善をするように訴えていました。(現在はそのページは消えておりますが・・・)

当時の上田知事は「宇都宮線は古河駅まで、高崎線は籠原まで」を電車特定区間に含めてほしいと主張しています。

たとえば松戸から久喜までJRを利用して移動する場合、上野経由で常磐線(日暮里経由扱い)、宇都宮線のルートを使うと営業キロは58.8kmとなり、大宮~久喜間は電車特定区間の範囲外になるので幹線の運賃が適用され、IC運賃は972円となります。

これが古河までを電車特定区間とした場合は全区間が範囲に収まるのでIC運賃は918円になります。

差額は54円なので一度だけなら大した金額ではないのでしょうが、これが10回20回という回数になれば結構大きな金額差になるんですよねぇ。

(もっとも、松戸⇔久喜を安く移動するなら東武を利用するルートが最安なんですけどね!)

JRとしては少しでも多くの運賃収入を得たい考えと、都内に通勤する埼玉県民の多くは大宮以南に居住していることを考えた結果なんでしょうけど、これだけ運賃に差が出てしまうと大宮以北の人がちょっと都内に行く時とか、都心の人が大宮以北に行きたい時の心理的・経済的な障壁になっている気がしてなりません。

ICカードよりもきっぷのほうが安い区間もある

電車特定区間と幹線の運賃のお話が落ち着いたところでやっと本題なのですが、ICカード運賃には一つ問題点があります。

それは「幹線・地方交通線を含むの運賃の場合、きっぷを買ったほうがICカードよりも安いことがある」というものです。

具体的には、

この図のピンクの枠で囲った営業キロに該当する場合は、きっぷ運賃のほうが安いです。

たかだか数円かよ!という感想を持たれるかもしれませんが、1円を笑うものは1円に泣くという言葉もありますので知っておいて損はないと思います。

例えば先ほどの例で言うと、松戸~久喜をJRで移動する場合ICカードでは972円かかるところを、券売機できっぷを購入することで970円に抑えることができます。

さらにJRの指定席券売機(薄い紫色をした券売機)ではクレジットカードを使って乗車券だけを購入することができます。

還元率1%のカードを使って970円の切符を購入すれば9円分のポイントを得ることができます。

さきほどのICカードときっぷ運賃の差額2円と併せれば、それだけで実質11円の差になります。

細かい話で恐縮ですが、日常のわずかな節約の積み重ねが大きな成果を生み出したりするものです。

鉄道を使ってどこかにお出かけになる際はぜひ、IC運賃ときっぷ運賃の差にも注目してみてくださいね!

この記事を書いた人

samacon
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こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。
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