せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

【メルカリ便vsラクマパック】フリマアプリの専用便でお得なのはどっち?

個人で不要品の取引が簡単にできるフリマアプリ。

これまでは中古品販売店やリサイクルショップなどに安く買いたたかれていたものも、個人間での取引になれば意外な高値で売れることもあります。

みなさんは「保有効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

一度自分の手に渡ったモノは価値を高く見積もるようになるので、簡単には手放せなくなるという人間の行動心理を表した用語です。

いくら要らないものとはいえ、どうせ売るなら1円でも高く売れるほうがいいに決まっています。

つまりフリマアプリを使う人はたいてい「お店で買い取ってもらうよりも利益になるから」という動機で使っているはずなのです。

 

 

その一方でフリマアプリで売り手となる際に必ず支出しなければならないのが2つあります。

それは「手数料」「送料」です。

フリマアプリは誰かが道楽でやっている慈善事業ではありません。

企業が運営しているのもですから何らかの方法で継続して利益を出さなければやっていくことができなくなります。

ではその利益はどこから得ているのか?

それは売りたい人と買いたい人の仲介をすることで得られる手数料です。その手数料は出品者が負担することになります。

さらに出品したものが売れた場合、買い手の手元まで商品を届けなければなりません。

その際に利用するのが配送業者による配送サービスです。

当然ながら配送サービスも誰かが無償で行っているものではありません。企業がお金をいただいて行っているサービスです。

しかし配送料金は必ず出品者が負担するというわけではありません。

出品者が負担する「送料込み」か購入者が負担する「着払い」の2つから選択することになります。

ただし売れやすいのはやはり「送料込み」での出品になります。

いいなと思ったものがあっても、自分で送料を負担することになると心理的な面での負担が大きくなり購入することをためらうこともあるでしょう。

したがって基本的に送料は出品者が負担すると考えてよろしいかと思います。

 

さてここで本題。

 

フリマアプリ最大手の「メルカリ」と楽天が運営する「ラクマ」。

この2つはそれぞれ「らくらく・ゆうゆうメルカリ便」「かんたんラクマパック」という専用の配送サービスを持っています。

専用の配送サービスを利用することで全国一律料金、かつ通常よりも安価に配送サービスを利用することができます。

しかし両社ともに設定している配送料金に差があります。(メルカリのほうが安価)

さらに、出品者が負担する手数料も両社で異なっています。(ラクマのほうが安価)

ここで1つの疑問が・・・。

 

もしかして出品額によって得られる利益に差が出るんじゃないか・・・?

 

そう思うと気になってしまったので、この機会にいろいろと比較をして調べてみることにしました。

手数料の比較

メルカリ ラクマ
手数料 商品価格の10% 商品価格の3.5%

これだけを見るとメルカリの手数料はやたらと高く見えます。まぁ実際高いです。

10,000円の商品が売れたなら1,000円はメルカリの懐に入る計算になります。

金額が大きくなればなるほどメルカリの手数料は出品者にとって痛手になりますねぇ。

手数料に関してはラクマの圧勝と言っていいでしょう。

手数料はラクマの勝ち!

配送料の比較

らくらくメルカリ便 ゆうゆうメルカリ便 かんたんラクマパック

(ヤマト)

かんたんラクマパック

(日本郵便)

ネコポス 195円 200円
ゆうパケット 175円 179円
宅急便コンパクト 380円 530円
60サイズ 600円 600円 800円 800円
80サイズ 700円 700円 900円 900円
100サイズ 900円 900円 1,150円 1,150円
120サイズ 1,000円 1,350円 1,350円
140サイズ 1,200円 1,500円 1,500円
160サイズ 1,500円 1,500円 1,500円
170サイズ 1,500円

メルカリ・ラクマともに全国一律の料金となっています。

比較すれば一目瞭然ですが、全てにおいてメルカリ便のほうが配送料金が安く設定されています。

【金額差一覧】

  • ネコポス:5円
  • ゆうパケット:4円
  • 宅急便コンパクト:150円
  • 60-80サイズ:200円
  • 100サイズ:250円
  • 120サイズ:350円
  • 140サイズ:300円

 

ちなみにメルカリではらくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便ともに「匿名配送」が可能です。(匿名配送に関する詳細は後述。)

ラクマでは2018年12月現在、匿名配送は利用することができません。

さらにラクマ便には利用できる金額の最低額が設定されています。

  • 宅急便コンパクト:550円以上
  • 宅急便・ゆうパック:1,555円以上

メルカリ便には利用金額による制限は特にありませんので、この点でも使いやすさはメルカリに分があります。

そしてらくらくメルカリ便には大型商品(家財など)も梱包・設置含めてやり取りできる「大型らくらくメルカリ便」も選ぶことができます。

自分で梱包することが難しい家財道具や大型商品を梱包含めてまるっとお任せできるサービスなので、大型商品のやりとりもメルカリのほうがラクですね。

宅配サービスはメルカリの勝ち!

【ケーススタディ】どちらのほうがお得?

ケース1 最低出品額の300円でCDが売れた場合。

メルカリ⇒300円-30円(手数料)-175円(ゆうゆうメルカリ便)

=95円

ラクマ⇒300円-10円(手数料)-179円(ラクマパック-郵便)

=111円

CD1枚の場合、梱包しても厚みは3cm以内に収まりますのでゆうパケットを利用することができます。

(定形外郵便でも140円位で送れますが、宛名書きが面倒なうえに追跡も補償もありませんしゆうパケットとの金額差もほとんどありませんのでオススメはしません。)

さて上の計算式でもわかる通り、ネコポスやゆうパケット(普通の郵便もそうですが)で送ることができる商品の場合は全てのケースでラクマのほうが利益が高くなります。

メルカリは手数料の高さがアダになりますね。

【結論】ゆうパケット・ネコポスの場合はラクマのほうが利益が大きくなる。

ケース2 700円で厚み5cm以内のグッズが売れた場合。

メルカリ⇒700円-70円(手数料)-380円(宅急便コンパクト)

=250円

ラクマ⇒700円-21円(手数料)-530円(宅急便コンパクト)

=149円

宅急便コンパクトはBOXタイプだと厚みが5cm、厚紙で作られた薄型BOXタイプだとキチンと閉まってさえいれば5cmを超えるものも入れることが可能です。

さて、宅急便コンパクトではメルカリ便とラクマ便の間で150円の料金差があります。

この差を考慮すると・・・

2299円以下の商品=メルカリのほうが利益が大きくなる

2300円~2309円=メルカリもラクマも同額の利益になる

2,310円以上の商品=ラクマのほうが利益が大きくなる

ということになります。

【結論】2299円以下はメルカリ、2310円以上はラクマのほうが利益が大きくなる。

●宅急便コンパクト(専用BOX版)

ケース3 宅急便で3,000円(80サイズ)のモノが売れた場合

メルカリ⇒3,000円-300円(手数料)-700円(宅急便コンパクト)

=2,000円

ラクマ⇒3,000円-105円(手数料)-900円(宅急便コンパクト)

=1,995円

ある程度体積のある商品を配送するなら宅急便かゆうパックになると思います。

これも宅急便コンパクトと同様に200円~350円の差がありますので計算すると

60、80サイズ=3,079円以下はメルカリ、3,080円以上はラクマ

100サイズ=3,849円以下はメルカリ、3850円以上はラクマ

120サイズ=5,379円以下はメルカリ、5,380円以上はラクマ

140サイズ=4,619円以下はメルカリ、4,620円以上はラクマ

のほうが利益が大きくなります。

【結論】宅急便・ゆうパックの場合、金額が一定額を超えるとラクマのほうが利益が大きくなる。

気を付けたい点

比較してみると意外とラクマのほうが利益面でのメリットが大きいことがわかります。

金額が大きくなればその分手数料が大きくなり薄利になってしまうメルカリの弱点が浮き彫りになりました。

じゃあ一概にラクマのほうがいいのかというと、決してそう言い切れない面もあります。

なぜならメルカリならではのメリットが存在するからです。

【理由その1】匿名配送の有無

メルカリには出品者と購入者が互いに住所氏名を伏せて取引ができる「匿名配送」というシステムが利用できます。

出品時に匿名配送を指定しておけば配送業者(ヤマト・日本郵便)が配送時に仲介をしてくれるおかげで、お互いに住所を知らせたり出品時にいちいちあて名書きをしなくてもいいのでかなりスピーディーに発送作業を行うことができます。

普通郵便でも差出人の名前を書かずに郵送することもできますが、万が一配送事故が発生した場合に補償がありませんのでかなり危険です。

しかし匿名配送システムなら配送業者が発着ともに情報を持っているので万が一の際も補償をしてくれます。

特に若い女性やプライバシーを重視する方には非常に好評なサービスとなっていて、多少手数料が高くてもメルカリを使いたいという強い動機になっています。

万が一届いた商品に不満があって自宅まで押しかけられてトラブルになったらつまんないですもんね。(そもそも不満を持たれないように常識をもって取引しましょうね、という前提はもちろんありますが・・・)

【理由その2】振込手数料

メルカリもラクマもモノが売れて売上金がある場合に銀行口座に振り込みをしてもらうことで初めて現金化することができます。これを「振込申請」といいます。

その際に希望の金額と銀行口座を指定するわけですが、振込金額が1万円未満の場合は振込手数料がかかってしまいます。

(メルカリ=210円、ラクマ=216円)

しかし一度に振込申請をする金額が1万円以上であれば振込手数料が無料になります。

メルカリはメガバンクなどほとんどの銀行口座への振り込みに無料で対応してくれますが、ラクマはなんと楽天銀行のみ無料となっています。

それ以外の銀行には1万円以上の振り込みであっても216円の手数料がその都度かかります。

216円なんて安いもんじゃないかと思うかもしれませんが、1円でも高く売りたいからラクマをやっているのに振込のときに毎回216円とられるのは正直アホらしいですよ。

本気でラクマをやろうと思ったらガチで楽天銀行の口座を開設すべきですね!

まとめ

メルカリとラクマ、配送料と手数料の設定が異なる両社でしたがそれぞれがお得に売れる「得意な価格帯」があることがわかりました。

基本的には2000円~3000円くらいの品はメルカリで、ゆうパケットなどで送ることができる小物や4,000円を越えるものはラクマで取引したほうが最大限の利益が出るケースが多いです。

しかしながら匿名配送が利用できたり、振込先の自由度、アクティブユーザーが多く売れやすいというメリットを持つのはメルカリならではなので、単純に利益を最大化する方針で行くと思うような売れ行きにならないこともあります。

目先の利益の最大化だけにとらわれずに、売りたい商品の出品状況や自分のフリマ運営方針を決めたうえでどちらを利用するかを総合的に判断するとバランスが取りやすくなります。

それではよいフリマライフを!

この記事を書いた人

samacon
samacon
こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。

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