せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

【2017年3月末まで!】廃線間近な「三江線」に乗ろう♪【広島・島根】

2017年に入って久々の投稿、皆様お元気でしょうか?

新年に入って(といっても、もうすぐひと月経過してしまいますが)最初の投稿も鉄道・旅行ネタでお送りしたいと思います。

◎JR西日本から、またひとつ路線が消える

今年の4月1日をもって、中国地方のとある路線がひそかに営業を終えようとしています。

その路線とは「三江線(さんこうせん)」です。

三江線と聞いて「あぁ、あそこね」とわかる方はかなりの鉄道通です。

地元の方でもその存在を知りながらも利用する機会がないという超過疎路線。

一体どこににあるのか?

まずはコチラをご覧ください。

三江線地図

上の画像の赤い線が三江線です。

広島県の内陸にある三次(みよし)市と、島根県の日本海に面した江津(ごうつ)市を結んでいます。

三次と江津、それぞれの頭文字をとって「三江線」となっています。

営業キロは108.1km。

線路は沿線を流れる「江の川(ごうのかわ)」に沿うように敷かれています。

廃線の理由は主に3つ。

1つ目はマイカーが普及し、生活は車での移動が主になり利用者が減少したこと。

鉄道が走るのは川沿いなので駅も川沿いにしかありません。駅まで着いたところで結局は自宅までの足がありませんので最初から車で移動したほうが早いのです。

2つ目は鉄道の本数が少なすぎて沿線住民の足として使えないこと。

ちょっと2つ先の駅まで、と考えたところで次の電車まであと5時間、、、となるとそんなものを待っていたら日が暮れてしまいます。

3つ目は地域の人口が減っていること。

若者が都市へ流出していき、高齢化が進む地方だと仕方ありませんね。

乗車する客がほとんどいなければ列車は空気輸送状態になりますので、当然赤字になります。

企業として会社を経営していく上で赤字路線はどうしても運営を見直さなければなりません。

乗らないならば走らせない」となるのは自然な考えです。

※詳細はJR西日本のニュースリリース「三江線 江津~三次駅間の鉄道事業廃止届出について」をご覧ください。

◎三江線からの車窓は一見の価値あり

そうは言ってもいざ廃線となってしまうのは寂しいですよね?

なくなる前に「ちょっと乗ってみたいかな・・・」と考えるのは誰しも思うものです。

そこで三江線の魅力をいろいろ集めてみました。

1.車窓がすばらしい

潮駅

これは三江線の潮駅ホームからの景観です。(googlemapから拝借しました)

目の前に雄大な江の川が流れ、その奥に山々が見えます。

写真は左側にサクラが咲いているのが見えますね。

天気が良ければ思わず車窓に見とれてしまうこと請け合いです。

2.なつかしのスポットを訪ねる

コインレストランかわもと

三江線の鹿賀駅から徒歩数分のところに「コインレストランかわもと」というお店があります。

ここはコンビニが普及したいまや全国的にもかなり珍しくなった「オートレストラン」なのです。

コインレストランかわもと2

店内には一面に自販機が並び、いまとなっては超貴重な「うどん」と「ラーメン」の自販機があります。

値段は各330円。

昭和の時代の懐かしい味を堪能できるので、あの頃にもどりたい方はぜひ立ち寄ってみてはいかが?

営業時間:月~土 7:00~22:00

 

オートレストランと言えば当サイトのライターkamisiro氏の記事もご参考に。

群馬の“ 小中大滝 ”行くなら『 オートレストラン 丸美屋自販機 』で飯食え!

 

3.三江線にまつわる特別なプランを用意した宿泊施設も

全国に数多く出店しているビジネスホテルの大手「スーパーホテル」。

そして三江線の始発駅「江津駅」の駅前にある【スーパーホテル江津駅前】にはちょっと変わった宿泊プランが存在します。

その名も「三江線プラン」

スーパーホテル

定員が少ないので予約は早めにとらないといけないのですが、定価2,000円(税抜)の三江線写真集が頂けるプランです。

沿線の様子を美しくとらえた珠玉の写真集なので、旅の思い出にぴったり!

三江線に乗る前でも、乗った後の宿泊でも楽しめるプランです。

◎三江線に乗る際に気を付けたいこと

三江線に乗ると言っても、じゃあすぐに乗れるのかというとなかなか攻略が難しい路線であることも事実です。

そこで三江線に乗る際に気を付けるべき点を見て見ましょう。

1.運行ダイヤ

ではここで一度、三江線のダイヤを見て見ましょう。

下り時刻

上り時刻

少ないってレベルじゃねーぞ!!

と思わず叫んでしまうダイヤですwww

夕方以降であれば比較的乗り継ぎはスムーズですが、そうすると肝心の車窓があまり楽しめません。

しかしお昼の時間帯はほぼ運行がありませんので、乗るとしたら1番電車になります。

江津からなら6:00発か15:17分発

三次からなら5:44発か9:57発石見川本行き+石見川本13:43発江津行き

がイイ感じです。

とにかく乗り遅れたらリカバリーが効きませんので遅刻だけはしないように時間管理をしましょう。

2.買い物

沿線にはコンビニはおろか、お食事処や商店も数えるほどしかありません。

飲み物は自動販売機がチラホラありますが、おやつなどを買うことができるお店は沿線からはかなり離れています。

本当にお店がありませんので、もしものために食料品はある程度買い込んでおいたほうがいいでしょう。

沿線で唯一コンビニがあるのは三次駅くらいです。

3.運賃

三江線を江津~三次まで乗りとおした際の運賃は1,940円です。

ついでに東京・大阪からの鉄道のみで向かう際の運賃を載せてみますので参考にしてください。

(高速バスなどを使えばもっと安くなりますので、興味のある方はいろいろ調べてみてください)

東京(三次経由)

計:19,560円

東京~広島(新幹線自由席)=6,380円

東京~江津(東海道新幹線+芸備線+三江線)=13,180円

大阪(三次経由)

計:12,510円

新大阪~広島(新幹線自由席)=4,090円

新大阪~江津(東海道新幹線+芸備線+三江線)=8,420円

◎まとめ

JR北海道の赤字路線大量廃線の危機など、これからますます赤字路線の見直しは進んでいきます。

しかし高齢ドライバーの増加に伴う交通事故多発など、マイカー普及の陰には様々な問題が起こっており、免許返納の動きも今後加速していくかもしれません。

そうした際に公共交通機関の持つ役割は極めて重要になり、高齢化する地方自治体ではバスと並んで貴重な移動手段となるはずです。

赤字だからと言って廃線化を進めてしまうと、交通弱者の問題が深刻になっていきます。

・・・とまぁそういう社会問題はヌキにしても、ゆっくりと移り行く景色を楽しみながら乗ることのできるローカル線は旅のあり方のひとつだと思うわけです。

なくなる前に乗りに行きましょう!

鉄道で地方にお金を落とすのです!(謎)

 

◎参考サイト

なぜ今? 相次ぐローカル線廃止

http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0913.html

スーパーホテル江津駅前

http://www.superhotel.co.jp/s_hotels/gotsu/

県北と山陰を結ぶローカル線・三江線のPRパンフレットに萌えキャラ「石見みえ」登場

http://hiroshima.otakumap.com/hiroshima-otaku-news/20120911100005/

オートレストランかわもと(懐かし自販機~味わいの昭和レトロ自販機コーナー)

http://jihanki.michikusa.jp/chugoku/kawamoto/

 

この記事を書いた人

samacon
samacon
こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。

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