【駅直結温泉Vol.001】長良川鉄道で行く!岐阜には「駅から徒歩0秒の温泉」があるぞ!
日本人はみな温泉が好き。
ピチピチの子供から老いぼれのジジイまで、誰もが温泉に入ると思わず「あぁ~^」と息を吐き、疲れが取れた気になるものだ。(実際にとれたかどうかは人によるところが大きいと思うが……)
社会人になると「休みが取れたらみんなで温泉でも行きたいねー」なんてWow war tonightの歌詞みたいなセリフを1度は吐いたりするものだが、それはなかなか実現しない。
なぜなら人気の温泉地は交通の便が悪いところばかり。友人と同じ期間まとまった休みがとれないとゆっくりと温泉につかる余裕なんて早々巡ってこないからだ。
もちろん都心から至便な温泉施設も多いのだけど、どこも人が多いし、街中にあるところだと景観に自然が少ないし「温泉地に来た!」という満足感もそんなに得られない。
自然豊かな場所にあって、かつ手軽に行ける温泉地はないものか……
今回、そんなムチャクチャな願望をかなえてくれそうな温泉を見つけたので早速出向いてみたぞ!
舞台は長良川鉄道
岐阜県内を南北に伸びるように走る私鉄、長良川鉄道。
美濃加茂市にある美濃太田駅と郡上市北部にある北濃駅をつなぐ72.1kmのディーゼル路線だ。
かわいらしい臙脂色の列車がトレードマークで、住宅地から自然豊かな景色までさまざまに移り変わる車窓を楽しめる。
今回はそんな長良川鉄道のちょうど真ん中にある「みなみ子宝温泉駅」にやってきた。
特になんの変哲もない田舎の駅。
2002年開業ということなので比較的新しい駅舎ではあるものの、周囲は山々に囲まれたのどかさを感じる。
さて、ではどこに温泉があるのかというと・・・
!?
こんな田舎の駅に不釣り合いな自動ドアがこれみよがしに設置されているではないか!
何を隠そうここが「みなみ子宝温泉」の入り口となっていて、入るとすぐに下駄箱があり受付をすませることができるようになっている。
ここまで来たらもはや駅なのか温泉施設なのかの区別などつかないレベルだ。
ちなみに、みなみ子宝温泉駅で下車すると運転士から降車証明書をもらうことができる。
この降車証明書があると温泉施設を200円で利用できるようになるのでとても重要!忘れずにもらっておこう。(一般の利用料は600円。)
※今回は路線のり潰しを目的としていたのでフリーきっぷ(2,700円)を購入していますが、単に温泉まで往復するなら普通に乗車賃を払うほうが安いです。
※美濃太田~みなみ子宝温泉間は片道1,030円。
施設の内部は特に目新しいものはなかったので内部の写真は公式ページを参照のこと。(決して温泉に入って一息ついてダラダラしすぎて撮り忘れたわけではないぞ!)
休憩所とお食事処が併設されている形になっていて、売店もあるので岐阜のお土産を購入することも可能。
ここだけの設備として、次の列車の到着時刻を信号機で知らせてくれるギミックがある。
上の写真だとどちらも信号が青になっているので、当駅到着まで上りも下りも30分以内ということを示している。
(黄色は15分以内、赤は5分以内。点灯していない場合は到着まで30分以上あることを示している)
このシステムは鉄道好きや子供たちだけではなく、温泉に初めて訪れた人はみんな注目したりスマホで写真を撮ったりしていたのでなかなか好評みたいだ。
肝心の温泉は脱衣所の広さはそこそこ、100円ロッカーに荷物を預けるシンプルなタイプだ。
洗い場自体は20か所ほどあるのでよほどの混雑がなければ問題ない。
お風呂は内湯と露天風呂、狭いながらサウナと水風呂も完備されているのでゆっくり体をあたためることができる。
当日は大雨だったので露天は少々寒く感じたが、自然の中で入るお風呂もまた格別!
そしてお風呂あがりには畳が敷いてある休憩所でくつろぎながら食事をとることができる。
今回は美並町で収穫したお米を使用しているという「子宝カルビ丼(750円)」を注文。
濃い味付けのカルビと、タレがよくらかんだご飯が絶品!とてもおいしかった。
次の列車まで1時間以上あったのだが、食事をしながらダラダラ畳に寝そべっていたらあっという間に時間が来てしまった……。
しかしそんな時でもホームまで徒歩0秒なので、支度さえすればすぐに列車に乗れるのも魅力!
帰る直前までダラダラしていてもなんとかなるのはココならではといえるだろう。
飛騨や郡上八幡を訪問するついでに寄るといいかも
岐阜の観光と言えば飛騨・高山や郡上八幡が有名だが、みなみ子宝温泉はそれらの観光のついでに簡単に立ち寄ることができる位置にある。
たとえば飛騨方面から帰る際に美濃太田駅で降りればそこから長良川鉄道に乗り換えらるし、郡上八幡は当駅から25分程度でいくことができる。
観光を終えてそのまま帰るのもいいけど、ちょっとついでに立ち寄ってひとっ風呂浴びていくのもまたオツなもの。
そんなわけでぜひぜひ「徒歩0秒の温泉」を肌で味わってみて欲しい!
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この記事を書いた人
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こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。
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