せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

当たりラノベ引いたかも。数字で救う!弱小国家

お世話様です。aokageです。

ライトノベルでも久しぶりに開拓しようかと、手にとったラノベが結構当たりだったので書評もどきをば。

最近3巻が出たばかりっぽいので、新規で追いかけるにも易しいかもです。

※ネタバレは極力しません。

【数字で救う!弱小国家】

地元の書店がかなりサブカルびいきでかつ熱心な書店担当が居るお店でして、そこでイチオシだったのでいわゆる「書店員買い」しました。

いわゆる「なろう系」に位置する作品のようですが、構成はよくある「俺TUEEEEE」とか無双系の作品ではありません。

「数字で学ぶ!」というタイトル出しですが、それほど難解な数式は出てきません。高校数学を平均点くらい採ってた人なら

「あーそんなんあったねw」と読み進められるレベルです。

数学ちょっと苦手かも。。。と思っている人はけっこう苦手意識克服の良い取っ掛かりになるのではないでしょうか。こういうふうに面白おかしく数学を題材にしてくれた作品が自分の頃にあればもう少し数学を真剣に学んだかもしれないですね。

悪をメタメタにする爽快感

主人公が大した苦労無く大勝利を収める

そんな量産型俺TUEEEEE系ラノベに飽きた人にはうってつけの作品でしたよ!

批判的なレビュー

先に批判的なコメントをば。

この小説は「小説」であって、「数学の入門書」ではありません。よって、良く言えば「ライトに数学という題材に触れている」、悪く言えば「進行中通して浅い」です。

特に作中出てくる複利のところは、、、うーんこれそもそも計算合ってるのか?いくらなんでもご都合すぎないか?という気がしないでもない。

また、今流行りの「ゴリゴリの何でもありハイファンタジー」ではなく妙にリアルな世界観(ドラゴンとか、魔法とかは出てきません)の中で進めたい意図を感じますがあまり上手くいっていない印象を受けます。

そんなん二足歩行も現実じゃ無理でしょ!みたいなぶっ飛びとんでもロボ作品の途中に出てくる「このロボは推進が○○で、機体操作に癖があり。。。」みたいな妙にリアルめいた描写が不意に出るからガバガバ設定でもスパイスが効いて面白いのであって、「数学を扱う以上ある程度リアルな世界観にしないと!」に引っ張られているのかわかりませんが、ギャグパートとシリアスパート、説明パートが噛み合っていない。ちょっとぶつ切りな感じ。

好意的なレビュー

面白かったところ。良かったところ。

やっぱり「数字」を扱った題材の新鮮さが良いです。ありそうでなかった、文系人間には手を取ってもらうことさえ難しいのでは、と思えるほどにリスキーな題材を小説にしているところは発想の勝利なんだなって。こういう挑戦が気軽に読めるのが「ライトノベル」というジャンルの良い所だと思うのです。頭空っぽにして布団の中でダラダラ読むにはちょうどよい。

最近のハーレム物に食傷気味だった私にはメインヒロインは一人!という展開は個人的に好き。動かす人間の数を絞っているからなのか、キャラクターの考えてること、行動がイキイキしていて粒立ちしている。

総評

行き帰りの電車の中でぼーっと読む、布団の中で睡眠までのオトモにする。そんな感じで読むなら最高にライトノベルしていて私は好きです。

なんだかんだ最新刊の3巻まで買ってしまいました。のんびり読み進めようかと。

こういうライトな作品は「ツッコミどころ」があるから良いのだと私は思うのです。試しにamazonのレビューを見てみると良いですよ。「博識ぶった自称読書通」が長文でケチョンケチョンにしていますから。

こういう今私が現在進行系でやっているようなぐだぐだレビューがたくさんレビューに載っているライトノベルは良いノベルです。買いです。

ただなぁ。。。このラノベは売れるかなぁ。。。先に書いた批判レビューは総じて「付いてる編集者が悪い」で片付くレベルの話なんだよなぁ。

編集者に有能が付いていれば今年爆発的に売れただろうなぁ、という感想を持つ程度には題材はピカイチ面白い。内容は「松茸をフリーズドライして戻したものを使って炊き込みご飯にしてみました」みたいなもったいなさが多々ある。

1,000円以内で買える娯楽なんですもの。書店で見かけたら手にとってみてはいかがでしょう?

数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 (電撃文庫)
Posted at 2018.10.19
長田 信織
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
数字が苦手な人はそもそも手に取らない。数字が得意な人は読んだ後ドチャクソ叩いてる。数字が嫌いでも好きでもない私は「当たりラノベ」認定。そんな作品。

 

 

この記事を書いた人

aokage
aokage
初めましての方は初めまして。そうでない方は、いつもお世話になっております。「aokage」と申します。

酒、煙草、読書、サバゲー、ゴルフ、アイドルマスターを愛する最近体重が気になり始めた30代メガネおじさん。

【自己紹介】

最終学歴:日東駒専夜間部
故郷:埼玉県美里郡
スポーツ:学生時代は野球(二塁)とテニス(ベースライン)。現在はゴルフとサバゲー
職歴:学生時代はチェーンのイタリアンレストランで副店長。家電量販店店員、広告制作会社を経て現在はしたっぱ広告系フリーランス

【趣味嗜好】

お酒:マッカラン、シーバスリーガル、イチローズモルト
煙草:CAMELナッツメンソールが廃番になってしまってからはキツ目のメンソールをウロウロ。現在はglo smooth fresh、IQOS メンソール
読書:10代の時に3年連続年間100冊読破を達成。学生時代は民俗学をニワカかじりで柳田国男、小松和彦を愛し、現在は川上稔に夢中

ゴルフ:ベストスコアは大学4年のときに86。今は平気で叩く100台に怯える日々。いわゆる「エンジョイアベレージ」です。
DR▷エース→M2(2017)10.5純正S
サブ→M1(2016)9.5speederⅡ661S
FW▷XR16(4W)純正Sシャフト
IR▷ミズノMP-66 modus3 105(R)
AW▷MP-R5 W 50° DGW
SW▷MP-R5 W 56° DGW
PT▷テーラーメイド スパイダー

サバゲー:バックアップ中心。愛銃は東京マルイ89式小銃、タナカワークスSIG P220陸上自衛隊仕様

アイマス:765ミリオンはクレシェンドブルー担当、346はトライアドプリムス担当。

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