せっかくの休日ですから、楽しみませんか?

北の大地を走る幻の特急「ニセコ号」に乗った

2018年9月6日未明に発生した北海道地震で被災された方へ、心よりお見舞い申し上げます。

本記事の内容は2018年9月4日に乗車した体験記となります。

筆者は8月下旬から北海道フリーパスを利用して道内を周遊していましたが、最後に乗車したのが今回ご紹介する「ニセコ号」です。

このニセコ号というのは普段から定期運行されている特急列車ではなく、いわゆる「臨時特急」と呼ばれる期間限定で走っている列車です。

運行期間は9月上旬の数日のみということで指定席は混雑しているかな?と思いきや、前日でも案外すんなりと窓側をとることができました。(もしかして一般的な知名度はかなり低い?)

以下ざっくりとですが、今回乗車したニセコ号の感想などをつづっていきたいと思います。

ニセコ号について

ニセコ号は札幌から小樽・ニセコ・長万部を経由して函館まで結ぶ列車になっています。(数年前にも臨時でヌプリ号という同じルートを走る特急列車がありました。停車駅は若干異なります。)

今では札幌~函館間を結ぶ定期優等列車に「スーパー北斗」があります。

スーパー北斗は函館~長万部間は函館本線を走行しますが、そこから先は室蘭本線・千歳線を経由して札幌に向かうルートになります。(俗称:海線)

一言でいえばこっちのルートのほうが早いんですね。

【所要時間の一例】

ニセコ号:札幌07:57発 函館13:41着(5時間44分)

スーパー北斗6号:札幌08:39発 函館12:23着(3時間44分)

ニセコのルートは通称「山線」と呼ばれている通り、険しい山の中を通る路線で、勾配もあるのでスピードが全然出せない区間になっています。

現在では定期列車での特急設定もありませんし、なにより普通列車の本数もかなり少なめです。

かつては機関車でにぎわった路線も1986年以降は定期運航される特急も廃止され、今後北海道新幹線が札幌まで延伸された際は小樽~長万部間は第3セクター化することが濃厚になっています。つまりJRではなくなってしまうんですね。

そんな事情もあり、かなり希少価値のあるニセコ号に今回乗ってきたというわけです。

車両は国鉄キハ183系の後期型

ニセコ号に割り当てられていた車両は183系の気動車でした。

車両には詳しくないのでよくわかりませんが、スーパー北斗向けに改造された車両じゃないかと思われます。

どうにも古さがぬぐえない感じですが、昭和の旅情を感じられてこういうのもいいのかなと思います。

ニセコ号に合わせて沿線の自治体や企業が出迎えてくれる

ニセコ号は移動手段としての機能以外にも観光列車としての機能も有しています。

札幌から乗り換えなしで倶知安やニセコに行けるという利便性もさることながら、停車時間に余裕のあるダイヤになっているので、駅に停車中に沿線のグッズやおみやげを購入する時間も設けられています。

また、一部区間では観光協会のスタッフによる車内販売も実施されているので、お土産を選ぶ楽しさもニセコ号にはあります。

とくに長万部駅では駅弁「かにめし」の販売がとても人気です。

事前に電話予約をしておく必要はありますが、できたての駅弁を途中で買いながら車内でゆっくり食べることができるのはニセコ号ならではの贅沢です。

ニセコには駅長犬が

乗客と触れ合います。

ゆるキャラ界の元やべーヤツも健在

長万部駅には「まんべくん」もお出迎え。

コイツはかつて暴言ツイートにより炎上マーケティングをしていた極悪人なのだが、今ではすっかり”一般人”として黒歴史を封印しつつある。

詳しく知りたい人は「まんべくん 炎上」とかで検索してみてね。

景色は山あり海ありでかなりバラエティに富んでいる

▲雲に隠れる羊蹄山

景色は目的地までの間に次々と変化していきます。

小樽までは石狩湾を望む海辺の景色。

そこから倶知安やニセコを目指す間は羊蹄山やニセコアンヌプリを望む山の景色。

そして長万部からは内浦湾を望む海の景色。

さらに森から大沼公園にかけては駒ケ岳と大沼を望む山の景色。

そして終点函館には函館山と函館湾。

沿線から終点まで、これほど多くの海と山の景色を存分に楽しめる列車は北海道広しといえどもニセコ号だけでしょう。

タイミングがあえばぜひ乗ってほしい列車

▲北海道ならではの駅名を探すのも楽しい

臨時列車なのでなかなか自分の都合がつかないと乗車できないけれど、例年9月上旬には運行されているのでその時期に北海道旅行をされる場合はぜひ予定に組み込んで欲しいなぁと思います。

変わりゆく景色をみながら6時間弱の長い列車旅というのもおつなものです。

新幹線では味わうことのできないゆったりとした時間の流れを感じることができますよ。

この記事を書いた人

samacon
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こんにちは、samaconです。
主に【旅行・鉄道・料理・デジモノレビュー】中心に記事かいてます。
【生年月日】昭和の終わり
【在住地】田舎(千葉)
【これまで】大学卒業後サラリーマンとして電気屋へ就職。そこそこ楽しかったが休みがなさ過ぎて精神的に脂肪していたところで退職してフリー化。
【趣味嗜好】
・鉄道⇒最終的には全線完乗が目標。
・ギター⇒結婚式の余興レベルならなんとか。
・草野球⇒人足りなかったら喜んで行きます。
・デジモノ収集⇒最近はメルカリで断捨離しまくってます。持ってても仕方ないのでね……。

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